MEMORIES

時折想うのは届かなかった愛について

2020.09.01~12.31

●2020.09.01~30

大阪に引っ越したところで、たこ焼きやお好み焼き、串カツなんかを常日頃から食べることはない。

9月上旬から中旬にかけ、やよい軒がチキン南蛮定食(通常790円)と味噌かつ煮定食(同780円)を特別価格の490円で提供するキャンペーンを実施していたので、お世話になりまくった。

下旬には、東京でも食べていた二郎系の店・ラーメン豚山が大阪に進出。

ああ、チェーン店のありがたさよ。

 


この月、帰省したのはシルバーウィークの4連休のみ。

20日(日)は吉祥寺CLUB SEATAへ、芳賀から星野に改名したFANTASTic*VISIONのえりこさんに会いに行った。

俺から尋ねたわけでもないのに瀬戸ひな子さんの近況を聞かせてくれ、その優しさに頭が上がらない。

8月、えりこさんが瀬戸ひな子さんに「誕生日おめでとう」とLINEを送ったら、日付が微妙にズレていて、「違うけどありがとう」と返信が来たそうな。

 


残りの連休はMystearとあいたいね! のライブを観るという、お決まりのパターン。

お決まりといえば、俺が大阪からMystearの現場に行くと、宮崎あみささんは「なんでいるの」とからかってくる。

俺は彼女みたいに天才ではないし、「お盆だから」「シルバーウィークだから」などと受け答えすることしかできない。

でも俺にとっては「なんでいるの」のほうが、「久しぶり」と言われるよりも気が楽だった。

時の流れなんて思い知らされたくないから。

 


しかし、時の流れが運んできてくれる喜びもあって。

10月のMystearのワンマンライブで、LoveLinkが限定復活すると発表されたのはこの時期。

あいたいね! のライブ後、ゆきさんが俺に「またヒーローになるよ!」と報告してくれたときは胸が躍ったものだ。

 


シルバーウィークで他に覚えているのは、埼玉の実家で過ごしていた夜に、名古屋でmiscastのライブを観ていたかずぴコのんさんから「JLDやりました」と速報のLINEが来たこと。

JLDとは『JUST LIKE DANCE』の略で、かずぴコのんさんと俺が、何回miscastのライブに行っても聴けていないレア曲だった。

かずぴコのんさんをmiscastにハマらせたのは俺なのに、先を越された感が……。

 


こうしてシルバーウィークは終わり、帰阪。

26日(土)は心斎橋VARONで、ミソラドエジソンの定期公演があった。

ライブを観たのは8月のお披露目ぶり2回目で、記念にチェキを撮って帰ろうとしたが、ぶっちゃけメンバーの人柄や趣味にはそれほど興味がなく、これといったネタもない。


それならライブの出来に触れればいいじゃないかと、椿ぴんくさんに「歌、上手いっすねー」と話しかけたら、彼女いわく「可愛いって言ってもらえるのも嬉しいけど、歌を褒めてもらえるのが一番嬉しい」とのこと。

演者とファンの関係なんて、これくらい単純であるべき。

 

●2020.10.01~31

miscastが東京に遠征し、バンドセットでライブをするというので、3日(土)はSHIBUYA THE GAMEへ。

『BRAINWASH』の演奏前、ichikaさんが「お前ら洗脳してやるよ!」と挑発していた。

こういうのがサマになるところが、ロックアイドルたる所以なのだろう。

まんまと洗脳された俺は、物販でichikaさんに「結婚しましょう」とプロポーズしたが、返事は聞けていない。

 


翌4日(日)はVeats Shibuyaで、あいたいね! 出演の対バン。

ゆきさんがショートヘアに変わっていて、その愛くるしさに、俺の思考回路は危うくショート寸前だった(ということにしておく)。

 


午後は、末永香乃さんがゲスト出勤する秋葉原の某カフェへ。

彼女はアイドル活動を休止中で、春と夏にZoomで通話する機会はあったが、リアルに対面するのは約7か月ぶり。

とはいえ開店するや否や、ファン仲間が集結し、一瞬でいつもの空気感になった。

俺は大阪から、かずぴコのんさん&ごんさんは愛知から、ケンケンさん&たかさんは栃木からの来店で、もはや店内は東京都民のほうが少数派という。

 


翌週以降(5日~16日)は大阪で粛々と過ごし、17~18日の土日は、Mystearのワンマンライブのためにまたも東京へ。

18日のライブ後、俺が夜行バスで大阪へと戻る前、ヤスさん&ヤマジュンさんと飲みに行けた。

ヤマジュンさんのことはLoveLink時代からたびたびお誘いしていたのだが、なにせ広島から遥々お越しになられているので、これまではなかなか足並みが揃わなかったのだ。

短い時間ではあったにせよ、ヤスさんと俺にとっては、一つ念願が叶った形に。

 


24日(土)は心斎橋BEYONDにて、ミソラドエジソンの1stアルバム『IF』のリリース記念ライブ。

全6曲(+Story Track)入りで約22分のこのアルバムは、どれほどヘビロテしたか数え切れない。

休日にラーメン豚山(南船場)が食べたくなったとき、自宅を出ると同時にアルバムを再生すれば、店に着く頃にはちょうど1周聴き終わるのだ。

東京や名古屋行きのバス車内でも、本当によく聴いた。

 


翌25日(日)は名古屋のReNY limitedで、miscastのライブが2本。

1本目はWILL-O'とのツーマンで、WILL-O'が『感情線染ヒカリエモーション』と『Last Dance』を畳み掛けてきたときは、思わずはしゃいでしまった。

そのあとmiscastは『JUST LIKE DANCE』を放り込んできて、初めて生で聴けた俺は、かずぴコのんさんの横でガッツポーズ。

 


31日(土)にはまたまた東京へ。

先に栃木で用事があったものの、そちらは昼過ぎに終わったので、夕方からは新宿のplanet planetであいたいね! のライブを観た。


planet planetは、彼女たちの所属事務所が自社で運営するライブスペース。

歌舞伎町のアンダーグラウンドな場所にありつつ、アットホーム感も同居しているという不思議な会場だ。

この日はハロウィン当日だったため、あいたいね! メンバーはチャイナ服で登場。

黒に身を包んだゆきさんは、自らを「マフィアの女ボスっぽい」と評していたような。

いや、女ボスじゃなくて愛人だったっけ?

 

●2020.11.01~30

14日(土)は、あいたいね! 初となる名古屋遠征(対バン)でRAD HALLへ。

RAD HALLでは、3日(火・祝)にmiscastとEIMIEのバンドセットを観たばかり。

ロックアイドルがしのぎを削っているライブハウスというイメージがあったので、あいたいね! が同じステージに立つことになるとは思わなんだ。


いざライブが始まると、『やっとあえたね』のパフォーマンス前にゆきさんが「名古屋のみんな、やっとあえたね!」と曲フリをしており、マスクの下で「ベタだなー」と笑った。

俺が大阪府民ではなく、愛知県民だったら泣けたのかな。

 


他のトピックとしては、二郎系ラーメンがお好きということで前々から気になっていた、ワガママきいて?? のゆめさんとはじめましてができてハッピー。

名古屋にいながらにして、東京や大阪の二郎系事情を語り合った。

味つきアブラしか勝たん。

 


あいたいね! の名古屋遠征はこの日だけだったが、俺は翌15日(日)も名古屋に残り、今池GROWでミソラドエジソンを観た。

彼女たちは、新曲『逃げれはしないんです』のお披露目に伴う東名阪ツアーの真っ最中だったのである。

それまでの楽曲タイトルはカタカナで統一されていたが、ここにきて路線変更。

過去最高にアッパーな、ライブでの起爆剤となる1曲が加わり、グループの今後にますます期待が膨らんだ。

 


翌週21日(土)になると、今度はMystearが名古屋遠征。

あいたいね! とタイミングを揃えてくれたら交通費が浮いたのに……と嘆きつつ、今池ボトムラインまで対バンを観に行く。

すると運営さんから「何とは言いませんがありがとうございます」と感謝され、星川汐音さんも「3年は土下座する」と、意味不明な態度を取ってくるではないか。

気味が悪かったので探りを入れてみると、どうやら12月のミソラドエジソン東京公演に、Mystearがゲストで呼ばれたらしい。

しかも、なんだか俺の手柄みたいになっている。

確かに俺は、リーダーの緋奈月びびさんに汐音さんとMystearのことを話したけど、ただそれだけだ。


なお、この日は立花ことりさんの誕生日だったため、心斎橋のことりカフェで買い込んだ"ことり"と名のつくお菓子(もなかや甘納豆など)をプレゼントした。

彼女も東京に帰らねばならなかったのに、荷物を増やしてしまって申し訳ない。

あと、対バン相手に手羽先センセーションがいて、LoveLinkも解散ライブでカバーしていた『君キミ、恋病』が聴けたのはラッキーだった。

 


翌22日(日)は東京。

SPACE ODDであいたいね!(1現場目)、下北沢MOSAiCでmiscast(バンドセット)、planet planetであいたいね!(2現場目)、HOLIDAY SHINJUKUであいたいね!(3現場目)というハードスケジュール。

miscastが出ていた下北沢のサーキット・イベントには、俺の大学時代の先輩のバンドもラインナップされていた。

その先輩とはmiscastの物販中にばったり遭遇し、「観に来てくれるよね?」と圧をかけられたのだが、なぜ俺は結局あいたいね! を選んでいるんだろう。

 


23日(月・祝)はTSUTAYA O-nestにて、MARQUEE祭miniのVol.59~61が開催。

MystearがVol.59に、あいたいね! がVol.60に出演するということで、どちらも参加した。


東京でMystearを観るのは10月のワンマン以来だったが、その間にファンの新陳代謝が加速していたようだ。

LoveLink時代の知り合いなんてほぼいないし、それはグループが前進している証拠。


一方、あいたいね! は新曲『nanairo』を初披露していた。

俺がゆきさんに真っ先に伝えた言葉は、「ゆきさんのパート少なくないすか?」。

本人も気にしていそうなことをわざわざ声に出してしまうあたり、俺は彼女のファンを装ったアンチなのかもしれない。

何のために東京と大阪を行き来しているのやら。

 

●2020.12.01~31

6日(日)はmiscastの大阪遠征で、心斎橋DROPでツーマンが2本。

かずぴコのんさんも愛知からいらっしゃっており、ライブの合間に、ゆきさんが好きらしいわなかのたこ焼きを二人で食べた。

俺が大阪のたこ焼き屋に行ったのは、大阪府民になってからの約半年間で初めてではないだろうか。


miscastの対バン相手は昼がEIMIEで、夜がNightOwl。

NightOwlは初見だったが、とても気に入って、一時期はサブスクで聴きまくった。

埼玉から大阪に出てきている、俺と同じ境遇のメンバーがいたのも好印象。

 


かずぴコのんさんは愛知に帰ってしまったが、miscastの大阪遠征は翌7日(月)まで続いた。

ド平日の難波Meleで一人、「大阪に引っ越してから今日でちょうど半年か」と考えながら轟音を浴びる。

miscastだってメンバー4人中2人は俺と同郷だし、このシチュエーションをエモいと言わずして何と言おう?


物販ではうたげさんが、心斎橋で食べたオムライスの話をしてくれた。

店名を思い出せずにいるうたげさんに、隣にいたTakiさんが、俺にも聞こえる声で「北極星!」と耳打ちしていたのが愉快だったな。

 


12日(土)は、年末になればどうせ帰省するのにと自嘲しながら東京へ。

Mystearがゲスト出演する、例のミソラドエジソン主催ライブのためだ。

俺の手柄かどうかはさておき、この対バンは自分の目で見ておきたい。


会場はSHIBUYA REXだったが、近くのDESEO miniではあいたいね! 出演の対バンライブもあり、ミソラドエジソンの前にちらりと覗いた。

そうしたらMystearの運営さんと鉢合わせし、「こっちにいるんですね」とツッコまれたので、「そっちも行きます」と弁解することになったけど。

 


ゆきさんと1枚だけチェキを撮り、"こっち"から"そっち"へ移動。

Mystearとミソラドエジソンが並ぶタイムテーブルは、俺を感慨に浸らせた。


ミソラドエジソンのステージ中に後ろを振り向くと、関係者ゾーンには汐音さんの姿。

ブランディングの一環だと思うのだが、ミソラドエジソンは当時、ライブ映像を出し惜しみしているようだった。

俺が帰省し、汐音さんから「ミソラドエジソンさんのライブってどんな感じなの?」と質問されても、上手く説明できず歯がゆかったのである。

でも、ようやく観てもらえた。

相手の主催ライブで共演するという、彼女にとって光栄な形で。


そしてこのライブは、ミソラドエジソンの七ヲななさんの生誕祭も兼ねていた。

クセがスゴい楽曲群のなかでも特にクセがスゴく、ライブのオープニングかラストを飾ることが多い『ワンダーゲート』では、彼女が歌い出しを担当。

トチったら雰囲気が台なしになってしまう場面でも、クールにキメてみせる。

どえらい舞台度胸の持ち主だなと。

 

物販は、Mystearの4人&ミソラドエジソンの3人を全員回った。

緋奈月びびさんが「今日、一番会いたかった人かもしれない」と言ってくれたから、やっぱこの対バンは俺の手柄だわ。

そう思い込んだほうが幸せだろ。

 


翌13日(日)は、名古屋のRAD HALLでmiscast。

「えむえむ・ごりら・ぼんばー」と銘打たれた、えむこさんが主役の日。

えむこさんも二郎系ラーメンがお好きなので、何度か二郎Tシャツを着ていってアピールしていたら、いつしか俺のことを「じろー」と呼んでくれるように。

そんな友好の証(?)として、この日はえむこさんにも実用的な二郎グッズを差し上げた。

後日聞いたところによると、近所のスーパーへ行くときなどに使ってくれているとか。

 


翌週19日(土)は、大阪の玉造タカラホールにてミソラドエジソン

昼夜で対バンが2本、緋奈月びびさんがお休みの2人体制。

個々の歌割りが増えた分、明らかにしんどそうだったが、ギリギリな状況で健闘している姿に感銘を受けた。

MCでは椿ぴんくさんが、緋奈月びびさん不在の理由を「手を繋いでくるの忘れたから、世界線ではぐれちゃった」と説明していたけど、関西人ならではのユーモアセンス?

 


翌週27日(日)は名古屋。

伏見ライオンシアターでMystearのワンマンライブを観てから、miscastの2020年ライブ納めで今池3STARへ。

 

もはやMystearは、俺からすると懐メロのようなもので、「いい曲だなー」とニコニコしながら聴ける。

対してmiscastは、俺が歳を取っても捨てられずにいる、ロックへの憧れを重ね合わせる感じ。

どちらが良いとか好きとかいう話ではない。

 


その後、大阪に一時帰宅し、30日(水)の朝に横浜へ着くよう夜行バスで出発。

ラーメン二郎横浜関内店の限定メニュー(味噌)を食べたのち、横浜1000 CLUBでMystear出演の対バンを観てから、埼玉の実家に帰った。

 

●本日の1曲:miscast『ストレスフリースタイル』

こうやって2020年を回顧すると、好きなアイドルグループが三大都市に分散しているせいで大変だったな。

東京にはMystearとあいたいね! がいて、名古屋にはmiscastがいて、大阪にはミソラドエジソン

まぁ、あいたいね! だけグループ名が"ミ"で始まらないから仲間外れなんだけど。


2021年に入ってからは、あいたいね! とmiscastがときどき共演するようになり、追いかけるのが少し楽になった。

ichikaさんは中指を立てたり、舌ピアスが開いていたりと内面的にも外面的にもロックな人だが、俺のあいたいね! トークに付き合ってくれる聖人でもある。

7月22日(木・祝)に名港スプラッシュガーデンで対バンが被ったときも、ゆきさんについて「メッチャ歌が上手くてビックリした」と褒めてくれ、まるで自分のことのように誇らしかった。

俺は俺で、あいたいね! の出番中に最前でジャンプしていたところを見られており、「miscastのライブではあんなに盛り上がってくれないじゃん」とキレられたが。

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