MEMORIES

時折想うのは届かなかった愛について

Make・ミ!・Happy

●2024.02.17 大阪 アメリカ村 BEYOND

6都市を回るミスティア! 史上最大のツアー「Make・ミ!・Happy」初日は、(個人的な)第二の故郷・大阪。

午後に現地入りし、まずは日本橋の某水煙喫茶で一服。

旅先のシーシャ屋を巡ることが今回のツアーの裏テーマ。

ライブは「思ったよりも客が入っているな」というのが最初の感想だった。

売れ行きを調べるため、あえて開演時間ギリギリに購入した前方チケットの整理番号は22。

通常チケットが何番まで出ていたかは知らないが、合計で30~40人ほどの動員か。

1曲目の『ドキドキセンセーション』から日向さきさんの「いくで」という遠征仕様の煽りが飛び出し、MCは瀬戸くるみさん&一ノ瀬琳加さんがリードし、叶野僾さんは大阪で活動していた頃のエピソードを語り……

4人体制になってから日が浅いとはいえ、幸先のよいツアースタートだったように思う。

ライブ後はみやーんさん&しょうたさんと、会場近くの店でたこ焼きを軽くつまんだ。

それから一人でシーシャ屋を2軒ハシゴし、シメに和歌山ラーメンを食べ、第二の実家・快活CLUBで就寝。

●2024.02.18 愛知 SOUND SPACE DEEP

大阪から名古屋へ移動し、雨が降ったり止んだりの曇天のなか、お気に入りのうどん屋でランチ。

その後、グループの単独公演に先立って行われた、叶野さんのソロ公演『1ページ』を鑑賞。

初っ端からマイクトラブルが発生して気の毒だったが、すぐさま立て直すメンタルに感心した。

 

彼女の歌には、聴き手に訴えかけてくるものがある(一ノ瀬さんもリハーサル見学の時点で泣いたらしい)。

ミスティア! は2023年10月24日にZepp Shinukuでワンマンライブをしたわけだが、そこでも彼女は、Zeppという会場のスケールに合った歌を響かせていた。

『雨、ノスタルジア』などは曲への没入感が特に凄まじいし、シンガーソングライターとしての顔も持つ彼女が、ミスティア! の曲をどのような解釈で歌っているのかは常々気になるところ。

会場を同じくして、夕方からはグループの単独公演。

名古屋という土地柄なのか、東京でのライブでは聞き慣れないコールを入れる観客もいて、カオティックな盛り上がりだった。

ライブ後は結構な人数が集まり、カレーうどん専門店の千吉で打ち上げ。

内心「皆さん待ってください、名古屋まで来てチェーン店ですか? 東京でも食べられますよね?」とツッコミを入れたかったのだが、俺は千吉を侮っていた。

うどん以外におばんざいメニューも充実しているばかりか、味噌かつ手羽先といった名古屋メシまで取り扱っており、ちょい飲み店として何気に優秀だったのだ。

こういう新たな発見があるから、年齢も職業もバラバラなアイドルファンたちとの交流は楽しい。

 

●2024.02.26 東京 恵比寿CreAto

割愛。

●2024.03.24 広島 Cafe & Bar & goodmusic Yise 

前日にL'Arc~en~Cielの愛知公演を観て、広島に移動したのは翌朝。

福山で寄り道し、駅前でラーメンを食べた。

ツアー後半の広島、北海道、福岡は、いずれもミスティア! の歴史で初上陸。

なかでも広島は瀬戸さんの凱旋公演ということで、彼女のSNSSHOWROOM配信でも宣伝に熱がこもっていた。

会場と隣接した一蘭の大行列には及ばないまでも、東京拠点のアイドルグループが広島であれだけ集客できたのは、彼女の人徳あってこそだろう。

この広島公演では、ご当地カバー曲としてSTU48の『暗闇』が予告されていた。

メジャーなグループの曲には逆に疎いので、会場へ向かう広島電鉄に乗りながら予習したのだが、窓の外は雨で、暗闇とまではいかずとも灰色。

どこかセンチメンタルな旅情に駆られたことを覚えている。

 

そんな『暗闇』だが、Aメロの譜割りが早口だからか、ライブ本番では歌いにくそうにしていたメンバーも。

咄嗟に一ノ瀬さんがカバーに入っていて微笑ましかったし、頼もしかった。


ライブ後はファンの皆さんと打ち上げたかったものの、ずっと行きたかったシーシャ屋があったので単独行動。

それから瀬戸さん推奨の唐々亭でつけ麺を食べ、コンビニで海賊むすびを買い、夜行バスで東京へ(偶然、とあるファンの方と乗り合わせた)。

●2024.03.30 北海道 BESSIE HALL 

札幌に来たのは、2022年8月にZepp SapporoHYDEとCVLTEの対バンを観て以来。

先に到着していたファンの皆さんが二条市場で海鮮に舌鼓を打っている間、俺はといえば、ラーメン二郎札幌店の行列に並んでいた。

もともと俺は、ラーメン二郎のためだけに日帰りで札幌へ飛んだこともあるほどのジロリアン

コロナ禍で食べ歩きが制限された時期に熱は落ち着いてしまったが、ちょうどこの日は開店11周年記念の限定トッピング「日本一美味しい、大分の赤鬼柚子胡椒」が提供されていたため、逃したくなかったのである。

それはさておき、ミスティア! のライブは15:30スタートと早め。

会場は予定されていたSPiCEからBESSIE HALLに変更となったが、俺からすると好都合だった。

BESSIE HALLは、俺の好きな歌手がアマチュア時代から出演していた老舗のライブハウスということで、名前だけは十数年前から頭に刷り込まれていたのだ。

予期せず聖地巡礼できたし、連れてきてくれたミスティア! に感謝。

ライブは1曲目の『ドキドキセンセーション』の直後にMCと自己紹介が入り、そのまま出し惜しみせずご当地カバー曲の『Snow halation』(μ's)を披露する流れが印象的だった。

特典会では叶野さんのお母様が各メンバーとチェキを撮っていて、愉快で何より。

ライブ後は、メンバーたちも参加するジンギスカンオフ会まで時間が余っていたため、一人でシーシャ屋へ。

ここは某ミュージシャン行きつけの店で、その人がよく注文しているという"パンロバ"MIX(パンラズナ×ローズ×バニラ)を吸わせていただいた。

そして、遠征民にとってはご褒美ともいえそうなジンギスカンオフ会。

途中で何度か席替えしつつ、後半は日向さん&叶野さんのペアと長めに話す時間をもらえた。

今回の札幌公演で初めてミスティア! を観たという地元の女性ファンの方も同席していたので、俺が思うグループの魅力を、この2人の歌唱力という観点から熱弁したつもり。

あれがわずかでも彼女たちの胸に響かなかったのなら、俺がミスティア! と出会った意味はないに等しい。

 

グループの創成期からライブに通っている身からすれば、聴き飽きた曲もある。

メンバーが入れ替わるたびに新鮮味が復活したところで、どうせ一過性だと諦めていたのだが、現体制になってからは何かが違った。

曲が秘めていたポテンシャルを引き出してくれるし、『二文字の言葉』や『Stillness Town』なんて、気を抜いたら涙が出そうになるよ。

 

このオフ会で悔やまれるのは、せっかくの食べ飲み放題だったのに、昼のラーメン二郎の後遺症でろくに味わえなかったこと。

どの肉よりも、シメのバニラアイスのほうがおいしかったもんな。

ドリンクのラストオーダーではノンアルコールを頼みたかったのに、叶野さんに「アルコール入りがオススメです」とハラスメントされたっけ。

オフ会後は快活CLUBという名の別荘で休憩し、日本最北端のシーシャコンカフェに念願の初訪問を果たしてから、飛行機の早朝便で帰京。

胃もたれとの戦いで疲労困憊したが、旅の充実度はツアーで一番だった。

●2024.04.13 福岡 The Voodoo Lounge 

地方シリーズラストは福岡。

到着してから気付いたのだが、ライブ会場のビルにはコンカフェやシーシャ屋も入っており、2年前にも来たことがあった。

“親不孝通り”という地名が目に入るたびに「あぁ、俺のことだな」と胸が詰まりそうになる。

いつもライブ動画は後方でほぼ動かずに撮っているが、地方シリーズラストくらいは趣向を変え、フロアをあちこち移動してみることに。

大好きな『Believer』のラップパートは、やはり前方で迫力ある画を残したい。

ご当地カバー曲はHKT48の『メロンジュース』だったものの、リハーサルのほうが上手くいったと、特典会で一ノ瀬さんがぶっちゃけてくれた。

 

「アイドルは成長過程を見せるもの」なんて説を耳にするが、地上や地下といった規模を問わず、ステージに立つ以上は完成されたパフォーマンスをしてくれと思わないこともない。

でも一ノ瀬さんみたいに、技術よりも気持ちを前面に押し出して歌っている姿を見ると、心が洗われるね。

観客がアップしたライブ映像もよくチェックしているし、理想のアイドルに近付こうと試行錯誤を重ねる様子からは、とても人間味を感じる。

アイドルとして偶像を演じているのではなく、人間としてアイドルを生きているのだろう。


ライブ後はHYDEのサインが飾られたラーメン屋で遅めの昼食をとってから、キャナルシティの映画館でL'Arc〜en〜Cielのライブ・ビューイング

この日は、横浜アリーナでファンクラブ会員限定ライブが2日間あるうちの初日。

2日目は現地に行くことが決まっていたが、ファンクラブ会員向けのレアな内容が期待されたため、初日の模様もリアルタイムで追っておきたかったのだ(結果的にセットリストは通常の公演と変わらず)。

夜はミスティア! ファンの皆さんと合流し、みやーんさんチョイスの店で打ち上げ。

ゴマサバ、イカの活き造り、博多餃子、もつ鍋など、九州名物を堪能した。

解散後はライブ会場のビルへ戻り、シーシャ屋で休みながらツアーを回顧。

下の階のコンカフェにも寄りたかったが、そこまでの気力は回復せず、これまたHYDEのサインがある長浜ラーメンの店で締めくくることに。

締めくくるとはいっても、まだ深夜3時で、帰りの飛行機までは5時間近く待たねばならなかった。

中途半端に仮眠して寝坊しないよう、ネットカフェのリクライニング席でライブ映像を編集(=て○びさんの発言をカット)していたら、俺の隣で爆睡中の客がチェアに体重をかけ過ぎて破壊していたことは忘れられない。

おかげで眠くならず、飛行機にも無事に搭乗。

横浜アリーナでL'Arc~en~Cielのファンクラブ会員限定ライブを観たあと、ラーメン二郎中山駅前店でエネルギー補給してから帰宅し、どうにか旅を終えた。

●2024.05.23 東京 Shinjuku BLAZE 

ツアーファイナルは本拠地の東京、サーカスを模したステージセット(ミスティア! の運営さんはSDGsへの意識が高いのか、セットは廃棄せず、終演後にメンバーのサイン入りで売り出していた)。

セットリストの前半で『この想いが届くまで。』と『Secret memory』が並んでいたが、この2曲の初披露が、まさに同じShinjuku BLAZEで2021年4月2日に行われた東名ツアーのファイナルだったなと。

当時のメンバーたちは誰一人として残っていなくても、グループの歴史を匂わせたワンシーン。

アンコールでは怒涛の新曲3連発。

『僕のボク』はアッパーで、振り付けも力強く、ミスティア! の主力ナンバーに仲間入りしそうな予感が伝わってくるもの。

『透明な心音を聴いただろうか』は爽快かつ文学的で、グループ初期の代表曲『ナイモノネダリ』を令和風にアップデートしたかのようなオーラがある(作詞・作曲は『Re:solution』を手がけた人だが)。

 

一方で、俺がゲキ推しの新曲は『Hello』だ。

パワフルな低音ボイスに定評のあった日向さんが、落ちサビで「昨日よりちょっとかわいい」だなんて、歌詞どおりのかわいい声で歌ってみせる。

世間のイメージするアイドルらしさとはギャップのある歌声を、ときにはコンプレックスに感じることもあっただろうが、この曲で日向さきというアイドルは完成されたのではないか。

それくらい吹っ切れたパフォーマンスで、この先のミスティア! を引っ張っていくのは日向さんなのだろうと思わせてくれた。

 

その日向さんは、6月に入ってから卒業を発表することになる。

●2024.06.18 東京 SHIBUYA VIDENT 

ここからはツアーの後日談。

日向さんの卒業前に、特典券IIを10枚使ってセットリスト考案権を発動した。


01. この想いが届くまで。 ※1

02. またあした ※1

03. セツナイヒカリ ※2

04. 二文字の言葉 ※3

05. 12月32日 ※2

 

※1:3rdワンマンライブで未披露

※2:3rdワンマンライブと6都市ツアーの両方で未披露

※3:6都市ツアーで未披露

 

要は、節目のライブで埋もれてしまいがちだった曲だけで構成している(ここに『二文字の言葉』が含まれたのは意外だった)。

盛り上がるか・盛り上がらないかでいえば盛り上がらないが、L'Arc~en~Cielがコアな曲メインの"UNDERGROUND"ツアーを2月から4月まで回っていたので、そのミスティア! 版を観てみたいという発想。

瀬戸さんがXで「今日のセットリストはかなりマニアックな感じ!」とライブ前に予防線を張ってくれており、その気遣いに頭が下がった。

●2024.07.13 東京 池袋リヴォイス

ツアー3か所以上の参加者限定のシークレットライブは、ミスティア! 初のリクエストアワー

上位5曲を披露してくれるということだったが、俺が投票した3曲中の2曲が選ばれてガッツポーズ。

6月28日に卒業した日向さんが、この日だけは復帰してくれるというプレミアム感もあいまって、素晴らしいライブだった。

 

●2024.08.24 東京都内某所

ツアー5か所以上の参加者限定の打ち上げ。

会場にキッチンがあったので、ラーメン二郎小岩店のテイクアウトセット(生麺とスープと豚)を持ち込んだ。

調理に時間を奪われ、メンバーたちとはマトモに話していないし、チェキも撮っていない。

冬に幕を開けたツアーも、打ち上げが終わるころには晩夏。

ここまで言及する場面がなかったが、6月28日に加わった新メンバーの君乃あうさんは「おあよー」だの「魂の起床」だの、ワードチョイスがいちいちツボ。

ラーメンの趣味も俺と合うみたいだし、一緒にツアーを回れたらもっと仲良くなれたのかな。

 

て○びさんによくイジられるのは、ツアー中にファンたちで記念撮影をしたとき、俺だけ写っていない写真が散見されたということだ。

そのせいで、ライブとは違う目的のツアーをしていたのではないかと疑われている。

日向さんにも大阪で「このあと○田○地行くの?」、福岡では「博多美人と何かした?」などと訊かれたっけ。

万一そういう話に興味がある人がいたら有料記事を販売したい。

 

●2024.09.17

公式サイトにてミスティア! の終了発表。

ラストライブは12月21日、SHIBUYA VIDENTにて。

 

俺にはミスティア! に“推しメン”という存在がいない。

誰かのメンバーカラーのペンライトを振ったり、チェキを積んだりすることもない。

我ながら無責任で卑怯な楽しみ方だと思うし、アイドルという趣味自体、いつかは終わらせたかった。

どうかミスティア! が最後の引き金になってくれないものか。

 

●2024.12.10

この記事は6~7月には大半を書き終えていたのだが、メンバーの卒業や加入、そしてグループの終了発表を受け、公開のタイミングを探っていた。

過去を懐かしんで何の価値があるのだろう。

誰が読むかなんて想像できるし、士気を下げてはいけない。

ラストライブ翌日、あるいは2025年を迎えてミスティア! の話題が出なくなったころにでも、しれっと公開すればいいのではないかと。

 

そう考えていた矢先に某メンバーと話したら、この記事で触れた出来事の一つを覚えていてくれて。

半年以上も前のツアーの記憶が、お互いに今を生きるうえでの支えになっている気がして嬉しかった。

だから、やはりこの記事はラストライブ前に公開しておく。

 

俺はメンバーの配信でも茶化したようなコメントしかできないけど、結成時から観てきたグループが終わるなんて、悲しくないわけがないんだ。

もう古参ヅラできなくなるもんな。

 

あと少しだけやり残したことがあるので、メンバーにも運営さんにもファンにも嫌われる覚悟でワガママを貫きたいと思います。

2023.03.16

●凍結されたTwitterの再掲

去る2023年3月16日、恵比寿CreAtoで開催されたミスティア! の対バンライブにて特典券IIを10枚消費し、セトリ考案権を行使した。

 

「Transparents × 翡翠キセキ × ミスティア!」@恵比寿CreAto

①Believer

②またあした

(connect SE)

③Stillness Town (Short ver.)

④二文字の言葉 (Short ver.)

⑤この想いが届くまで。

(connect SE)

⑥ドキドキセンセーション (Short ver.)

⑦Re:solution

 

 

①Believer

この時点での最新ナンバーを1曲目に抜擢した。

メロディーも振付もキャッチーなので、ライブの起爆剤になってくれるだろうと期待。

『この想いが届くまで。』にも当てはまるが、俺はサビの後半でテンポが落ちる曲に弱いらしい。

 

 

②またあした

③connect SE ~ Stillness Town (Short ver.)

2022年2月27日の2ndワンマンライブでは、この2曲の流れが特に綺麗だったので、もしセトリ考案権を使うなら再現しようと決めていた。

1年後の周年単独公演で新登場したconnect SEも、せっかくなので一緒に採用。

 

『またあした』はミスティア! の数あるレパートリーのなかでも変化球だと捉えており、『Believer』との振り幅が面白いと思って2曲目に配置した。

ライブで聴くと、アウトロの静寂でメンバーの靴音が響き、その緊張感が心地よい。

 

『Stillness Town』は運営さんに確認するまでShort ver.が存在することを知らなかったが、Short ver.でも3分を超えているので、意外と聴きごたえは保たれていた。

とはいえ、省略されたパートを歌っているメンバーや、そのファンに対しては申し訳ない気持ちもある。

 

 

④二文字の言葉 (Short ver.)

2019年7月、俺がミスティア!(第1章)を初めてライブで観たときは確かこの曲から始まった。

サビの掛け合いが印象的だった一方、まだグループの表現力が追いついておらず、もったいなく感じたのを覚えている。

現体制のミスティア! なら不安なく演じてくれると信じ、ライブ後半戦へのブリッジに起用。

 

 

⑤この想いが届くまで。

イントロの静かなチャイム(?)でライブの勢いを殺してしまわないかと懸念したものの、ここでセトリの展開に“谷”を作っておいたほうが、あとに続く2曲がより一層盛り上がるだろうと判断した。

『雨、ノスタルジア』のようなバラード曲に置き換えてもよかったが、俺はこちらのほうが好きなのと、前月の周年単独公演のセトリから外されるという不遇な扱いを受けていたこともあって、ここぞとばかりに選曲。

 

 

⑥connect SE ~ ドキドキセンセーション (Short ver.)

これは自分の好みというよりも、別グループ目当てで来場している客への配慮。

やはり『ドキドキセンセーション』は、ミスティア! の代表曲だと思うので。

 

……ライブの前々日、セトリにconnect SEが入っていることをTwitterで告知しているメンバーがいたが、俺は内心「ネタバレするな」と複雑な気分だった。

しかし3曲目の『Stillness Town』で先にconnect SEを使っていたため、ただの対バンでもう一回connect SEが来るとは予想せず、いい意味で裏切られたファンもいるのではないか。

こう考えるとむしろ、ネタバレしてくれたことに感謝しないといけない。

 

 

⑦Re:solution

connect SEからの『ドキドキセンセーション』でクライマックスかと思わせておいて、トドメの『Re:solution』である。

『ドキドキセンセーション』をShort ver.にしたのは時間を短縮して枠に収めたかったからという理由が一番だが、「まだもう1曲残っていそうだ」とファンに匂わせる狙いもあった。

Short ver.でライブが終わるのは不完全燃焼だろうし。

 

実をいうと、当初は『まだ見ぬ明日へ』で締めくくる予定で、曲としてはそちらのほうが俺の趣味に合う。

でも『Re:solution』を周年単独公演の最後にパフォーマンスしている姿を観て、今のミスティア! のモードを端的に表しているのはこの曲なのだろうと思い直した。

サブスクで配信されていることを、メンバーはもう少しMCやSNSで宣伝したらいいのに。

 

 

――以上、30分枠で7曲。

前売り券1,000円の対バンなのに、この凝縮されたセトリは、きっと他のファンも満足してくれただろう。

俺はメンバーたちに力を借りることで、平凡な平日をスペシャルな思い出に変えてみせたかったのだ。

偶然にも、この日がバースデー当日だったファンもいたようである。

 

 

選曲だけでなく、実施するタイミングにもこだわった。

俺が考案したセトリは2つのconnect SEに加えてShort ver.が3曲という変則的な内容だったため、前後に他のライブが入っていないときのほうが、メンバーたちも集中しやすいはず。

実際、30分枠のライブは翌週の3月20日にも予定されていたが、土日と祝日に挟まれた4日間連続ライブの3日目だったので回避した。

 

 

もう一つこだわったのは、グループの歴史からまんべんなく選曲すること。

 

●2019年発表:『二文字の言葉』『ドキドキセンセーション』

●2020年発表:『Stillness Town』『またあした』

●2021年発表:『この想いが届くまで。』

●2022年発表:『Re:solution』『Believer』

 

こうしてバランスを取り、どの時期にミスティア! を知った人でも楽しめるようにした。

俺個人でいうと、ミスティア! のライブに最も通っていたのは初期(第1章)から『Stillness Town』が発表された頃までだが、今でも新曲が披露されるたびに「もっと聴きたい」「早くサブスクで配信してほしい」と、素直に受け止められる。

たとえメンバーが入れ替わろうと、グループが前に進み続けていることに感謝したい。

昔は20分枠の対バンライブで同じ曲を2回繰り返すこともあるくらいセトリのバリエーションが乏しかったのに、今となっては、どの曲を取捨選択するかで悩めるなんて幸せだ。

 

 

(余談)

このライブのちょうど1週間後に抜けてしまった元メンバーがミスティア! で好きな曲ベスト4は『ミックシュムージー』『雨、ノスタルジア』『Secret memory』『この想いが届くまで。』だったらしいが、今回のセトリには1曲しか入れてあげられなかった。

でも彼女は、俺が考案したセトリだとすぐに気付いてくれて嬉しかったな。

やや聴き飽きていながらも、彼女の歌声のおかげで再評価できた曲は多かったです。

ありがとうございました。

 

●2023.07.25追記

10月24日の3rdワンマンライブ@Zepp Shinjukuまでに、セトリ考案権はもう一度使おうと目論んでいる。

ライブの盛り上がりを度外視して、「このメンバーが歌うあのパートが聴きたい」という自分だけの基準で選曲できたらいいのだが、何だかんだ他のファンの顔色もうかがってしまうんだろうな。

各メンバーのSHOWROOM配信を見て回っていると、誰がいつのライブに来るかという情報まで、勝手にインプットされがちだ。

 

ライブアイドル&ファンという、直接会って話せる関係性だからついつい情が移るけど、本当は、俺が好きな曲を上手に歌ってくれさえすればメンバーの組み合わせはどうだっていい。

そんなことを思いながらも、ミスティア! には現体制のまま長続きしてほしいと願う。

もし限界を感じたら「ドキドキセンセーション」5連続でもリクエストして、動画を撮るのも放棄して、みんなで最前マサイしまくって遊べばいいだろ。

俺は3連続までなら耐性があるからな。

2020.09.01~12.31

●2020.09.01~30

大阪に引っ越したところで、たこ焼きやお好み焼き、串カツなんかを常日頃から食べることはない。

9月上旬から中旬にかけ、やよい軒がチキン南蛮定食(通常790円)と味噌かつ煮定食(同780円)を特別価格の490円で提供するキャンペーンを実施していたので、お世話になりまくった。

下旬には、東京でも食べていた二郎系の店・ラーメン豚山が大阪に進出。

ああ、チェーン店のありがたさよ。

 


この月、帰省したのはシルバーウィークの4連休のみ。

20日(日)は吉祥寺CLUB SEATAへ、芳賀から星野に改名したFANTASTic*VISIONのえりこさんに会いに行った。

俺から尋ねたわけでもないのに瀬戸ひな子さんの近況を聞かせてくれ、その優しさに頭が上がらない。

8月、えりこさんが瀬戸ひな子さんに「誕生日おめでとう」とLINEを送ったら、日付が微妙にズレていて、「違うけどありがとう」と返信が来たそうな。

 


残りの連休はMystearとあいたいね! のライブを観るという、お決まりのパターン。

お決まりといえば、俺が大阪からMystearの現場に行くと、宮崎あみささんは「なんでいるの」とからかってくる。

俺は彼女みたいに天才ではないし、「お盆だから」「シルバーウィークだから」などと受け答えすることしかできない。

でも俺にとっては「なんでいるの」のほうが、「久しぶり」と言われるよりも気が楽だった。

時の流れなんて思い知らされたくないから。

 


しかし、時の流れが運んできてくれる喜びもあって。

10月のMystearのワンマンライブで、LoveLinkが限定復活すると発表されたのはこの時期。

あいたいね! のライブ後、ゆきさんが俺に「またヒーローになるよ!」と報告してくれたときは胸が躍ったものだ。

 


シルバーウィークで他に覚えているのは、埼玉の実家で過ごしていた夜に、名古屋でmiscastのライブを観ていたかずぴコのんさんから「JLDやりました」と速報のLINEが来たこと。

JLDとは『JUST LIKE DANCE』の略で、かずぴコのんさんと俺が、何回miscastのライブに行っても聴けていないレア曲だった。

かずぴコのんさんをmiscastにハマらせたのは俺なのに、先を越された感が……。

 


こうしてシルバーウィークは終わり、帰阪。

26日(土)は心斎橋VARONで、ミソラドエジソンの定期公演があった。

ライブを観たのは8月のお披露目ぶり2回目で、記念にチェキを撮って帰ろうとしたが、ぶっちゃけメンバーの人柄や趣味にはそれほど興味がなく、これといったネタもない。


それならライブの出来に触れればいいじゃないかと、椿ぴんくさんに「歌、上手いっすねー」と話しかけたら、彼女いわく「可愛いって言ってもらえるのも嬉しいけど、歌を褒めてもらえるのが一番嬉しい」とのこと。

演者とファンの関係なんて、これくらい単純であるべき。

 

●2020.10.01~31

miscastが東京に遠征し、バンドセットでライブをするというので、3日(土)はSHIBUYA THE GAMEへ。

『BRAINWASH』の演奏前、ichikaさんが「お前ら洗脳してやるよ!」と挑発していた。

こういうのがサマになるところが、ロックアイドルたる所以なのだろう。

まんまと洗脳された俺は、物販でichikaさんに「結婚しましょう」とプロポーズしたが、返事は聞けていない。

 


翌4日(日)はVeats Shibuyaで、あいたいね! 出演の対バン。

ゆきさんがショートヘアに変わっていて、その愛くるしさに、俺の思考回路は危うくショート寸前だった(ということにしておく)。

 


午後は、末永香乃さんがゲスト出勤する秋葉原の某カフェへ。

彼女はアイドル活動を休止中で、春と夏にZoomで通話する機会はあったが、リアルに対面するのは約7か月ぶり。

とはいえ開店するや否や、ファン仲間が集結し、一瞬でいつもの空気感になった。

俺は大阪から、かずぴコのんさん&ごんさんは愛知から、ケンケンさん&たかさんは栃木からの来店で、もはや店内は東京都民のほうが少数派という。

 


翌週以降(5日~16日)は大阪で粛々と過ごし、17~18日の土日は、Mystearのワンマンライブのためにまたも東京へ。

18日のライブ後、俺が夜行バスで大阪へと戻る前、ヤスさん&ヤマジュンさんと飲みに行けた。

ヤマジュンさんのことはLoveLink時代からたびたびお誘いしていたのだが、なにせ広島から遥々お越しになられているので、これまではなかなか足並みが揃わなかったのだ。

短い時間ではあったにせよ、ヤスさんと俺にとっては、一つ念願が叶った形に。

 


24日(土)は心斎橋BEYONDにて、ミソラドエジソンの1stアルバム『IF』のリリース記念ライブ。

全6曲(+Story Track)入りで約22分のこのアルバムは、どれほどヘビロテしたか数え切れない。

休日にラーメン豚山(南船場)が食べたくなったとき、自宅を出ると同時にアルバムを再生すれば、店に着く頃にはちょうど1周聴き終わるのだ。

東京や名古屋行きのバス車内でも、本当によく聴いた。

 


翌25日(日)は名古屋のReNY limitedで、miscastのライブが2本。

1本目はWILL-O'とのツーマンで、WILL-O'が『感情線染ヒカリエモーション』と『Last Dance』を畳み掛けてきたときは、思わずはしゃいでしまった。

そのあとmiscastは『JUST LIKE DANCE』を放り込んできて、初めて生で聴けた俺は、かずぴコのんさんの横でガッツポーズ。

 


31日(土)にはまたまた東京へ。

先に栃木で用事があったものの、そちらは昼過ぎに終わったので、夕方からは新宿のplanet planetであいたいね! のライブを観た。


planet planetは、彼女たちの所属事務所が自社で運営するライブスペース。

歌舞伎町のアンダーグラウンドな場所にありつつ、アットホーム感も同居しているという不思議な会場だ。

この日はハロウィン当日だったため、あいたいね! メンバーはチャイナ服で登場。

黒に身を包んだゆきさんは、自らを「マフィアの女ボスっぽい」と評していたような。

いや、女ボスじゃなくて愛人だったっけ?

 

●2020.11.01~30

14日(土)は、あいたいね! 初となる名古屋遠征(対バン)でRAD HALLへ。

RAD HALLでは、3日(火・祝)にmiscastとEIMIEのバンドセットを観たばかり。

ロックアイドルがしのぎを削っているライブハウスというイメージがあったので、あいたいね! が同じステージに立つことになるとは思わなんだ。


いざライブが始まると、『やっとあえたね』のパフォーマンス前にゆきさんが「名古屋のみんな、やっとあえたね!」と曲フリをしており、マスクの下で「ベタだなー」と笑った。

俺が大阪府民ではなく、愛知県民だったら泣けたのかな。

 


他のトピックとしては、二郎系ラーメンがお好きということで前々から気になっていた、ワガママきいて?? のゆめさんとはじめましてができてハッピー。

名古屋にいながらにして、東京や大阪の二郎系事情を語り合った。

味つきアブラしか勝たん。

 


あいたいね! の名古屋遠征はこの日だけだったが、俺は翌15日(日)も名古屋に残り、今池GROWでミソラドエジソンを観た。

彼女たちは、新曲『逃げれはしないんです』のお披露目に伴う東名阪ツアーの真っ最中だったのである。

それまでの楽曲タイトルはカタカナで統一されていたが、ここにきて路線変更。

過去最高にアッパーな、ライブでの起爆剤となる1曲が加わり、グループの今後にますます期待が膨らんだ。

 


翌週21日(土)になると、今度はMystearが名古屋遠征。

あいたいね! とタイミングを揃えてくれたら交通費が浮いたのに……と嘆きつつ、今池ボトムラインまで対バンを観に行く。

すると運営さんから「何とは言いませんがありがとうございます」と感謝され、星川汐音さんも「3年は土下座する」と、意味不明な態度を取ってくるではないか。

気味が悪かったので探りを入れてみると、どうやら12月のミソラドエジソン東京公演に、Mystearがゲストで呼ばれたらしい。

しかも、なんだか俺の手柄みたいになっている。

確かに俺は、リーダーの緋奈月びびさんに汐音さんとMystearのことを話したけど、ただそれだけだ。


なお、この日は立花ことりさんの誕生日だったため、心斎橋のことりカフェで買い込んだ"ことり"と名のつくお菓子(もなかや甘納豆など)をプレゼントした。

彼女も東京に帰らねばならなかったのに、荷物を増やしてしまって申し訳ない。

あと、対バン相手に手羽先センセーションがいて、LoveLinkも解散ライブでカバーしていた『君キミ、恋病』が聴けたのはラッキーだった。

 


翌22日(日)は東京。

SPACE ODDであいたいね!(1現場目)、下北沢MOSAiCでmiscast(バンドセット)、planet planetであいたいね!(2現場目)、HOLIDAY SHINJUKUであいたいね!(3現場目)というハードスケジュール。

miscastが出ていた下北沢のサーキット・イベントには、俺の大学時代の先輩のバンドもラインナップされていた。

その先輩とはmiscastの物販中にばったり遭遇し、「観に来てくれるよね?」と圧をかけられたのだが、なぜ俺は結局あいたいね! を選んでいるんだろう。

 


23日(月・祝)はTSUTAYA O-nestにて、MARQUEE祭miniのVol.59~61が開催。

MystearがVol.59に、あいたいね! がVol.60に出演するということで、どちらも参加した。


東京でMystearを観るのは10月のワンマン以来だったが、その間にファンの新陳代謝が加速していたようだ。

LoveLink時代の知り合いなんてほぼいないし、それはグループが前進している証拠。


一方、あいたいね! は新曲『nanairo』を初披露していた。

俺がゆきさんに真っ先に伝えた言葉は、「ゆきさんのパート少なくないすか?」。

本人も気にしていそうなことをわざわざ声に出してしまうあたり、俺は彼女のファンを装ったアンチなのかもしれない。

何のために東京と大阪を行き来しているのやら。

 

●2020.12.01~31

6日(日)はmiscastの大阪遠征で、心斎橋DROPでツーマンが2本。

かずぴコのんさんも愛知からいらっしゃっており、ライブの合間に、ゆきさんが好きらしいわなかのたこ焼きを二人で食べた。

俺が大阪のたこ焼き屋に行ったのは、大阪府民になってからの約半年間で初めてではないだろうか。


miscastの対バン相手は昼がEIMIEで、夜がNightOwl。

NightOwlは初見だったが、とても気に入って、一時期はサブスクで聴きまくった。

埼玉から大阪に出てきている、俺と同じ境遇のメンバーがいたのも好印象。

 


かずぴコのんさんは愛知に帰ってしまったが、miscastの大阪遠征は翌7日(月)まで続いた。

ド平日の難波Meleで一人、「大阪に引っ越してから今日でちょうど半年か」と考えながら轟音を浴びる。

miscastだってメンバー4人中2人は俺と同郷だし、このシチュエーションをエモいと言わずして何と言おう?


物販ではうたげさんが、心斎橋で食べたオムライスの話をしてくれた。

店名を思い出せずにいるうたげさんに、隣にいたTakiさんが、俺にも聞こえる声で「北極星!」と耳打ちしていたのが愉快だったな。

 


12日(土)は、年末になればどうせ帰省するのにと自嘲しながら東京へ。

Mystearがゲスト出演する、例のミソラドエジソン主催ライブのためだ。

俺の手柄かどうかはさておき、この対バンは自分の目で見ておきたい。


会場はSHIBUYA REXだったが、近くのDESEO miniではあいたいね! 出演の対バンライブもあり、ミソラドエジソンの前にちらりと覗いた。

そうしたらMystearの運営さんと鉢合わせし、「こっちにいるんですね」とツッコまれたので、「そっちも行きます」と弁解することになったけど。

 


ゆきさんと1枚だけチェキを撮り、"こっち"から"そっち"へ移動。

Mystearとミソラドエジソンが並ぶタイムテーブルは、俺を感慨に浸らせた。


ミソラドエジソンのステージ中に後ろを振り向くと、関係者ゾーンには汐音さんの姿。

ブランディングの一環だと思うのだが、ミソラドエジソンは当時、ライブ映像を出し惜しみしているようだった。

俺が帰省し、汐音さんから「ミソラドエジソンさんのライブってどんな感じなの?」と質問されても、上手く説明できず歯がゆかったのである。

でも、ようやく観てもらえた。

相手の主催ライブで共演するという、彼女にとって光栄な形で。


そしてこのライブは、ミソラドエジソンの七ヲななさんの生誕祭も兼ねていた。

クセがスゴい楽曲群のなかでも特にクセがスゴく、ライブのオープニングかラストを飾ることが多い『ワンダーゲート』では、彼女が歌い出しを担当。

トチったら雰囲気が台なしになってしまう場面でも、クールにキメてみせる。

どえらい舞台度胸の持ち主だなと。

 

物販は、Mystearの4人&ミソラドエジソンの3人を全員回った。

緋奈月びびさんが「今日、一番会いたかった人かもしれない」と言ってくれたから、やっぱこの対バンは俺の手柄だわ。

そう思い込んだほうが幸せだろ。

 


翌13日(日)は、名古屋のRAD HALLでmiscast。

「えむえむ・ごりら・ぼんばー」と銘打たれた、えむこさんが主役の日。

えむこさんも二郎系ラーメンがお好きなので、何度か二郎Tシャツを着ていってアピールしていたら、いつしか俺のことを「じろー」と呼んでくれるように。

そんな友好の証(?)として、この日はえむこさんにも実用的な二郎グッズを差し上げた。

後日聞いたところによると、近所のスーパーへ行くときなどに使ってくれているとか。

 


翌週19日(土)は、大阪の玉造タカラホールにてミソラドエジソン

昼夜で対バンが2本、緋奈月びびさんがお休みの2人体制。

個々の歌割りが増えた分、明らかにしんどそうだったが、ギリギリな状況で健闘している姿に感銘を受けた。

MCでは椿ぴんくさんが、緋奈月びびさん不在の理由を「手を繋いでくるの忘れたから、世界線ではぐれちゃった」と説明していたけど、関西人ならではのユーモアセンス?

 


翌週27日(日)は名古屋。

伏見ライオンシアターでMystearのワンマンライブを観てから、miscastの2020年ライブ納めで今池3STARへ。

 

もはやMystearは、俺からすると懐メロのようなもので、「いい曲だなー」とニコニコしながら聴ける。

対してmiscastは、俺が歳を取っても捨てられずにいる、ロックへの憧れを重ね合わせる感じ。

どちらが良いとか好きとかいう話ではない。

 


その後、大阪に一時帰宅し、30日(水)の朝に横浜へ着くよう夜行バスで出発。

ラーメン二郎横浜関内店の限定メニュー(味噌)を食べたのち、横浜1000 CLUBでMystear出演の対バンを観てから、埼玉の実家に帰った。

 

●本日の1曲:miscast『ストレスフリースタイル』

こうやって2020年を回顧すると、好きなアイドルグループが三大都市に分散しているせいで大変だったな。

東京にはMystearとあいたいね! がいて、名古屋にはmiscastがいて、大阪にはミソラドエジソン

まぁ、あいたいね! だけグループ名が"ミ"で始まらないから仲間外れなんだけど。


2021年に入ってからは、あいたいね! とmiscastがときどき共演するようになり、追いかけるのが少し楽になった。

ichikaさんは中指を立てたり、舌ピアスが開いていたりと内面的にも外面的にもロックな人だが、俺のあいたいね! トークに付き合ってくれる聖人でもある。

7月22日(木・祝)に名港スプラッシュガーデンで対バンが被ったときも、ゆきさんについて「メッチャ歌が上手くてビックリした」と褒めてくれ、まるで自分のことのように誇らしかった。

俺は俺で、あいたいね! の出番中に最前でジャンプしていたところを見られており、「miscastのライブではあんなに盛り上がってくれないじゃん」とキレられたが。

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2020.06.01~08.31

●2021.06.07(月)

前回のブログ更新から3か月以上が過ぎた。

後半の「まとめ」と「本日の1曲」を"追記予定"のまま放置してしまっていたので、今さら書き足すくらいなら、ここ最近の出来事を交えつつ、別個に記事を立ち上げたほうがいいのかなと。

 

そもそもこのブログは、LoveLinkのファン仲間に向けて開設したもの。

読者は俺が誰なのか知っているはずだから、俺のプロフィールについては省略している部分が多い。

実際にアクセス解析を見れば、9割は俺の個人Twitterからの流入だ。

 

残り1割の読者のために遅ればせながら自己紹介すると、俺は埼玉出身で、去年の6月に大阪へ転居。

大阪で新しく好きになったアイドルもいたが、やはり元LoveLinkメンバーの動向は気がかりで、月に一度や二度は東京までライブを観に行っていた。

 

そんな日々を経て、再び埼玉に帰ってきたのが今年のゴールデンウィークのこと。

まだ記憶が鮮明なうちに、大阪での暮らしを振り返ってみたい。

 

●2020.06.01~30

大阪へ引っ越したのは、星川汐音さんの誕生日でもあった7日(日)。

ちょうど1年前である。

この日は本来、新宿RUIDO K4(現・新宿WALLY)でMystearのワンマンライブが予定されていて、東京を離れる前に観ておきたかったのだが、コロナの影響で10月18日に延期となってしまった。

 

21日(日)には名古屋のRAD HALLでmiscastのワンマンライブがあり、大阪移住を決めるより先にチケットを買っていたものの、こちらはこちらで、東海3県からの来場者のみ受け入れるという措置に。

大阪府民ではなく愛知県民になっておけばよかったと、新生活スタート早々に後悔したものだ。

 

●2020.07.01~31

3日(金)は、あいたいね! のゆきさんの誕生日。

朝まで新宿の某カフェ&バーでお給仕するというから、新幹線の終電でご帰宅(ご帰省?)した。

 

そのまま東京に滞在し、4日(土)はMystearのライブを観に渋谷ドクタージーカンズへ。

Mystearメンバーと直接会ったのは100日ぶり。

3月下旬、有観客ライブがストップする直前まで現場に通っていたとはいえ、過去最大のブランクである。

 

俺が大阪に移住していることは彼女たちに黙っていたはずなのだが、バレていた。

ライブ中のソーシャルディスタンス、特典会中のビニールシート設置……

コロナ禍におけるアイドルは、ファンに気を遣わなければいけない要素がただでさえ多いだろう。

そんな状況で、「こいつはわざわざ大阪から来たのか」なんて余計なことは考えさせたくなかったのに。

まぁ、引っ越したからって会えなくなるわけじゃないという、当たり前の事実を証明できたことは結果オーライなのかな。

 

 

5日(日)はゆきさんの生誕イベントで、これまた某カフェ&バーへ。

オリジナルシャンパンを開けたはいいものの、ボトルを割らずに大阪まで持ち帰れるか不安だった。

 

ちなみにゆきさんは、俺が引っ越すことを事前に伝えてあった数少ない一人。

Mystearメンバーには隠していたくせになぜ? という話になるかもしれないが、その理由は俺自身、わかるようでわからない。

 

 

翌週以降は、土日になったらとりあえず名古屋へ遊びに行っていた。

miscastのライブを観たり、かずぴコのんさん&ごんさんとドライブや食事をしたり、れいさん(=北沢羽雨さん)がアルバイトする某カフェ&バーに入り浸ってLoveLink時代を懐かしんだり。

 

大阪~名古屋は新幹線に頼らずとも日帰りできるから、遠征と呼ぶほどでもない。

大阪駅からバスに乗り、名古屋駅に着くまでの約3時間は、一人で考えごとをするのにうってつけ。

MacBookを車内のWi-Fiに繋ぎ、30日(木)に東京・HOLIDAY SHINJUKUでデビューを控えていた、あいたいね! のSHOWROOMを見ることもあった。

30日は東京に行けないことが確定していたので、別の日程に変わってくれないかと願ったものだ。

 

23日(木・祝)には、miscastが大阪の長堀橋WAXXまでライブをしに来てくれた。

大阪府民になってよかったと思えた瞬間その1である。

 

メンバーのうたげさん&Takiさんは、俺と同じ埼玉出身。

物販でうたげさんに「近所を散歩するついでに寄ってやったぜ、みたいな雰囲気出しちゃって」とツッコまれたときは、俺も大阪に溶け込みつつあるのかと身に染みた。

 

Takiさんとは、25日(土)に名古屋で初披露すると予告されていた、新曲の話題に。

「新曲マジでゴリラだよ」と笑顔で言われたときは「この子、大丈夫かな……」と心配になってしまったのだが、のちに曲名が『ULTIMATE GORILLA BOMBER』だと判明。

彼女は一切ふざけておらず、マジでゴリラだったのだ。

 

●2020.08.01~31

8日(土)に、大阪の難波Meleでミソラドエジソンのお披露目公演を観た。

冒頭で「大阪で新しく好きになったアイドルもいた」と書いたが、それはミソラドエジソンに他ならない。

大阪府民になってよかったと思えた瞬間その2である。

 

ミソラドエジソンを知ったのは5月か6月で、Mystearがライブ活動を休止していた頃。

星川汐音さんのSHOWROOMを聞いていたら、何やら最近ハマっているグループがあるという。

当時は『ココロココノカ』と『ファントムマリアージュ』の2曲がサブスク配信されており、俺もチェックしてみたところ、クセがスゴいのにキャッチー。

さらに調べていくと、活動拠点は大阪で、本来は春にデビューライブを行うはずが、コロナ禍で8月に延期になっているそうな。

8月なら俺はもう大阪にいるし、こんなにいい曲なら生で聴いてみたいなーと、ぼんやり考えていたのだ。

 

東京で頑張っている汐音さんを差し置いて、俺だけ先にミソラドエジソンのライブを体感することには申し訳なさもあった。

ただ、翌週にはお盆で帰省すると決めていたし、そのとき土産話をしてあげれば喜んでくれるのではないかと。

 

お披露目公演に話を戻すと、オープニング映像、SE、衣装、MC、振り付け、何から何まで世界観を貫いていて素敵だった。

YouTubeでMVが公開されていた『アノキシリウム』は、音源だとダウナーでメランコリックな印象を受けたが、ライブではドラムを強調したアレンジに。

これなら初めて聴いた客でもノリやすいし、予習してきたファンの期待をいい意味で裏切ることもできる。

 

 

終演後はリーダーの緋奈月びびさんにチェキ撮影をお願いし、汐音さん宛てにメッセージを書いていただいた。

汐音さんがTwitterでフォローしているからだろう、びびさんは汐音さんとMystearのことを認知しており、チェキには「早く会いたいです」の文字が。

東京と大阪の距離を越え、いつの日かMystearとミソラドエジソンの対バンが叶ったら、俺もそこに居合わせたいと思った。

まぁ、この約4か月後に叶うんだけど。

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お盆休みは13日(木)~16日(日)の4日間。

15日(土)は初台DOORSにて、Mystearの笹井りむさんの卒業ライブがあった。

卒業ライブとはいえ、Mystearの主催ではない普通の対バンである。

はっしーさんが『ドキドキセンセーション』でツーステを踏み始めたら、Mystearファンではなさそうな周りの観客もマネしようとするのが面白かった。

笹井りむさんはウィスパー気味で綺麗な歌声の持ち主だったし、もうちょっと仲良くしたかったな。

Mystearのライブ後は池袋SOUND PEACEへ移動し、あいたいね! を初見。

15分間で3曲、頭で感想を整理する余裕もないほど目まぐるしいライブだった。

ゆきさんも他のメンバー6人も、みんなかわいいね! 以上!

 

 

翌16日は品川グランドホールにて、Mystear新メンバー・立花ことりさんのお披露目ライブ。

写真から大物新人感が漂っていたため、目撃しておきたかったのだ。

卒業したりむさんのパートだった『ドキドキセンセーション』の落ちサビは誰が歌うんだろう、新メンバーならアツいな……とドキドキしていたら、本当にその通りの展開でニヤけた。

 

もう一つ楽しみだったのは『二文字の言葉』の歌い出しで、こちらはりむさんから汐音さんにバトンタッチ。

入りをフライングしてしまいそうになっていたが、その後は持ち直しており、メンタルの成長を感じた。

 

 

それからお盆が明けて大阪に戻ったものの、あいたいね! が入場特典で『やっとあえたね』のCDを配るというので、30日(日)にまたしても東京へ。

ライブが3本あるうち、1現場目のSHIBUYA DESEOにはMystearも出演していた。

しかも新曲『Stillness Town』の初披露という、幸運なタイミング。

メルヘンなムードの中にも疾走感がある、佳曲でございました(当時の俺のツイートから引用)。

 

ゆきさんから特典のCDを受け取ったのは、3現場目のCOSMIC LABでのこと。

「これのために大阪から来た」と言う俺に対し、彼女は「ゆきのパート少ないけど」と漏らした。

俺は彼女の歌声をもっと聴きたいし、彼女だって、俺にもっと聴かせたいのだろう。

「かわいいね!」で終わらせるわけにはいかないんだよ。

それを確かめられただけでも、この日の収穫は充分。

 

●本日の1曲:ミソラドエジソン『ココロココノカ』

この曲は、俺が去年聴いたアイドルソングのなかでナンバーワン。

回し者だと思われても構わない、それくらい絶賛したい。

 

5月に大阪で新体制をお披露目した彼女たちは、6月19~20日の土日、東京にやってくる。

そんでもって、19日のオープニングゲストはMystear。

ミソラドエジソンの客は女性率が高いから、Mystearにとっては新規ファン獲得のチャンスだ。

いい相乗効果が生まれますように。

2020.10.18

●2020.10.18(日)

Devote -Mystear宮崎あみさ生誕祭- → Mystearワンマンライブ ~LANDSCAPE~@新宿WALLY(旧・新宿RUIDO K4)。

 

2月にLoveLinkが解散してからこの日まで、いろいろあった。

星川汐音さんと宮崎あみささんはMystearで活動し始めるも、コロナ禍で、ライブは続々と中止に。

末永奏乃さんは3月に綺星★フィオレナードを脱退。

羽月ゆいさんはMystearのライブで2回ほど見かけたが、瀬戸ひな子さんは、4月に髪を染めた写真をツイートしたきりSNSから消えた。

 

夏になるとアイドル業界全体でライブも徐々に再開され、桜井侑さんはあいたいね! のゆきとして、芳賀えりこさんはFANTASTic*VISIONの星野えりことして再デビュー。

北沢羽雨さんは地元の名古屋に戻り、某カフェ&バーでアルバイト。

 

俺個人にも環境の変化があり、東京とは距離を置いたものの、お盆やシルバーウィークといった連休には帰省していた。

Mystearのワンマンライブは連休でも何でもない、ただの日曜だったが、もともと行く予定でチケットを購入。

そんななか、オープニングアクトに「特別編成LoveLink」の出演が決定し、モチベーションが加速することになる。

 

 

迎えた10月18日。

昼間のDevoteはMystear、FANTASTic*VISIONあいたいね! が一度に観られる、ラブリンカー大喜びな対バンイベント。

チケットの整理番号が1だった俺は「たまには最前管理するか〜」とイキっていたのだが、寝坊したせいでパーになった。

トップバッターのFANTASTic*VISIONには間に合わせたけどね。

『はじめてだよ』は何回聴いてもいい曲だし、振り付けもキャッチーだ。

 

 

そして夕方、Mystearワンマンライブ。

オープニングアクトの特別編成LoveLinkは桜井侑さん、芳賀えりこさん、羽月ゆいさん、星川汐音さん、宮崎あみささんの5人体制(当時の名称、50音順)。

運営さんいわく「ひな子も出る予定だったんですけど……」とのことだったが、ご時世が許さなかったのだろう。

メンバーは旧衣装で、セットリストは下記。

 

01. ときめけ⁂ミライ

02. LoveLink!

03. フレフレ!マイフレンド

 

 

マスクとフェイスシールドを着用していればコールOKだったが、マスクはともかく、フェイスシールドなんて邪魔で仕方がない。

こんな形の再会になってしまったことの悔しさ、こんな形でも再会できたことの嬉しさが入り混じって、SEの途中から涙が滲んできた。

 

でもやっぱり、LoveLinkは最高。

約8か月ぶりとはいえ、コールもフリも、身体が覚えていた。

桜井侑さんへのガチ恋口上だけは初めてのチャレンジだったから、パチっと決めなきゃいけないというプレッシャーが強かったけど。

 

 

そういう意味ではLoveLinkより、メインアクトのMystearのほうがシンプルに楽しめたな。

コールOKのライブがご無沙汰だった分、LoveLinkでウォーミングアップして、Mystearではっちゃけた感じ。

LoveLinkの復活が実現したのもMystearのおかげだと思うし、Mystearに失礼なことはしたくなかった。

『ドキドキセンセーション』で宮崎あみささんに「飛べ!」と煽られたら、どんなに疲れていても飛ぶしかないんだよ。

 

新体制になってからしばらくのMystearは、LoveLinkと地続きの部分が否めなかっただろう。

やっている曲は当然LoveLinkと違うんだけど、ライブに行ってもファン層は同じで、それ以上の広がりを期待できなかった。

8月に立花ことりさんが加入したことで新しい風が吹き、ようやっとLoveLinkから切り離されたんじゃないかな。

松本りんかさんのブレない安定感も素晴らしいし、俺は今のMystearが好きだ。

LoveLinkからの惰性で応援しているわけじゃない。

 

●本日の1曲:VAMPS『MEMORIES』

(2021.10.18追記)

早いもので、あれから1年。

誰が読んでいるのかわからないこのブログも、開設1周年を過ぎた。

とはいえ、去年の10月と今年の1~2月に集中連載しただけで、放置していた期間のほうが圧倒的に長い。

まぁ俺に書けることは書いたつもりだし、読みたい人はとっくに読んでくれているだろうから、そろそろ閉鎖してもいいのかなと。

 

 

一足先に2021年の出来事を思い返すと、1月には、あいたいね! のゆきさんの活動休止があった。

それがなければ、ブログの更新を再開することもなかっただろう。

彼女に向けてというよりは、俺自身の気持ちの問題。

大阪の家で一人、LoveLink時代のチェキや動画を見返しながら郷愁に浸った。

こんなことになるなら引っ越さず、東京でもっとたくさんライブを観て、もっとたくさん褒めてあげればよかったと悔やんだ。

 

 

4月のMystearのワンマンライブでは、LoveLinkを卒業して一般人に戻った(?)瀬戸ひな子さんと、2019年8月のオフ会以来に再会した。

開演前のロビーで「お久しぶりです」と話しかけられ、「俺に女性のMystearファンの知り合いなんていたか……?」と思考が停止してしまったのだが、よく見たら(よく見なくても)彼女だったという。

「反応薄い」とガッカリされたけど、会えるなんてまったく期待してなかったんだから許してくれ。

その後、同じ場に居合わせていたMystear(LoveLink)の運営さんに「繋がっていいですか?」と直談判したら、「ダメだよ」と一蹴されたっけ。

俺のほうが年上なんだから、そこは「ダメです」だろ。

あぁ、でも、「ダメです」だと他の誰かさんの口癖と被っちまうな。

 

 

さて、本日の1曲はVAMPSの『MEMORIES』。

何を隠そう、このブログのタイトルの由来だ。

VAMPSは、HYDEがL'Arc~en~Cielとは別に結成していたロックユニットで、現在は活動休止中。

2010年に発表されたこの曲をリアルタイムで聴いた俺は、青春をテーマにしたストレートな歌詞に衝撃を受けた。

 

 

"次の人生へ生まれ変わっても皆に会いたい"

 

 

HYDEみたいな浮世離れしたアーティストが、40代になってこれを書いたということは、きっと本心なのだろう。

2019年の50歳の誕生日に、故郷の和歌山でこの曲を歌った彼は、涙に声を詰まらせていた。

 

HYDEの過ごした青春を追体験したくて、俺は和歌山を毎年訪れているが、俺にとってはLoveLinkも、遅咲きの青春だったのかもしれない。

年齢も職業もバラバラな仲間たちとライブに行って騒いで、打ち上げで食べて飲んで、メンバーや曲のどこが好きかを語って。

まるで、大人の修学旅行のような日々だったよね。

 

 

"BLOWIN' IN THE WIND あの夏の匂い 封じ込んだ記憶"

 

"I GO BACK IN TIME 海が近かった あの風景へ"

 

 

LoveLinkが解散してからmiscastにハマった俺は去年、名古屋まで毎月のようにライブを観に行った。

栄の街を歩いていると、LoveLinkで遠征した"あの夏の匂い"が、不意に蘇る。

"海が近かったあの風景"は……LoveLinkがアイドル甲子園で2回にわたってライブした、STUDIO COASTのプールサイドステージに無理やり当てはめるしかないかな。 

 

 

1年前の今日、LoveLinkの一夜限りの復活ライブが終わった直後は、「こんなのもう二度とやらなくていい」と思った。

LoveLinkのことになると感情が氾濫して、身体と心がもたない。

 

今はどうだろう、年に一度くらいは同窓会的なものをやってほしいような気もするし、ほしくないような気もする。

解散したグループを巡って未だにこれだけ悩める俺は、救いようのない幸せ者だ。

 

 

"何処までもずっと一緒だと信じてた 僕の大事なMEMORIES"

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2020.02.16〜18

●2020.02.16(日)

LoveLinkのラストライブは2月15日、17日と2公演に分かれていたので、真ん中の空き日は、どうとでも過ごすことができた。

 

俺はかずぴコのんさんと行動を共にし、蒙古タンメン中本 東池袋店にて昼食。

目的は桜井侑さん推薦の限定メニュー・冷し肉醤麺だ。

食後はPARCOに行き、宮崎あみささんが掲載されているフリーペーパー・HARAJUKU POP MAGAZINEを手に入れた。

 

それでもなお時間を持て余していたため、わざわざ大宮のネットカフェに移動。

俺の横で、かずぴコのんさんはLoveLinkメンバーへの手紙を書いていた。

 

夕方にはドビーくん、そらくん、カンタくんと落ち合い、ドビーくんの運転でスーパー銭湯へ(俺とかずぴコのんさんは入浴せずに館内待機)。

帰りにみんなでラーメンを食べたのだが、これが一番軒という名古屋発祥のチェーン店で、愛知から遠征していたかずぴコのんさんにとっては、何の新鮮味もなかったという……。

 

●2020.02.17(月)

LoveLink LastLive@新宿レッドノーズ。

15日のSHIBUYA DESEO公演が1周年記念ワンマンで、こっちは不定期公演という名目だったような。

セットリストは下記。

 

01. ジャンピング

02. 君キミ、恋病(手羽先センセーション)

03. +ラブリク×ラバリタ+

04. ユメハナビ(アキシブproject

05. LoveLink!

06. ときめけ⁂ミライ

07. 冗談じゃないね(まねきケチャ

08. ありがとう(いきものがかり

 

-ENCORE-

09. nerve(BiS)

10. フレフレ!マイフレンド

 

 

この日も芳賀えりこさんが参加してくれ、『ジャンピング』、『君キミ、恋病』、『ユメハナビ』を除く7曲は、5人でのパフォーマンスだった。

メンバーの衣装は制服で、解散=卒業式がテーマだったことは明白。

 

特筆すべきはやはり、本編最後を飾った『ありがとう』だ。

カバーすると決めたのは前日らしいが、準備期間の短さを感じさせないクオリティーで、宮崎あみささんに至っては、2番の歌詞をアレンジする余裕を見せていた。

しかし、メンバーたちはもっと完璧なものを聴かせたかったようで、歌唱後に土下座。

これだけ向上心の高いグループが解散してしまう現実を、改めて恨めしく思ったのは言うまでもない。

 

……とまぁ、皮肉るのはこのへんにしておいて、『ありがとう』はあまりにもグダグダだった。

この1曲だけを切り取ってしまえば、有終の美とは程遠いラストライブである。

でも、そのおかげで湿っぽくならずに済んだのも確か。

「ありがとう」はむしろ、俺たちファンのセリフだったのだろう。

 

あと、俺の中では、15日の時点でメンバーの去就が発表されていたことも救いだったかな。

星川汐音さんと宮崎あみささんの2人は、Mystear新体制のメンバーとしてアイドルを継続。

またすぐに会えるからこそ、ここでLoveLinkを晴れやかに終わらせておかなければ悔いが残る。

そこで程よい緊張感が生まれ、応援に熱がこもった。

 

それにしても、最後のMCで北沢羽雨さんが泣くとは思わなかったよね。

2月のある日、俺が「LoveLink楽しかったですか?」と質問したら、「普通」と返してきやがったのに。

運営さんにも「お前サイコパスだから泣かないだろ」と言われていたらしいけど、「私も人間だ」と釈明していたのが面白かった。

そんなサイコパス人間を、どうやって喜ばせればいいのかと悩んだ時間さえ、今となっては懐かしい。

一蘭カップ麺が新発売されたそうだが、彼女は秘伝のたれを入れない派だったっけ。

 

●2020.02.18(火)

LoveLinkデビュー1周年記念日。

日付が変わったときは新宿区役所通りの鳥貴族にて、ラストライブの打ち上げ真っ最中。

誰とは言わないが、「1周年おめでとう」と泣き出すファンもいた。

自分たちがこんなにも愛されていたことを、メンバーのみんなは知っていたのだろうか。

 

夜が明け、LoveLinkを解散まで見届けられたという幸福感は、喪失感をも連れてきた。

電車に乗っていても仕事をしていても、気を抜いたら涙がこぼれそうになる。

 

この日、頭をずっと離れなかったのは、かつてピンク担当のメンバーが、宿題チェキの裏に書いてくれた言葉。

 

「最後まで、たっちゃんの好きなラブリンクを守るよ」

 

その約束は果たされた。

ラストライブのMCにて、「ピンク色を私の色にできましたかね」と問いかけていた桜井侑さんは、俺のヒーローだったのだ。

 

●まとめ

ラストライブから1週間後の2月24日には、Mystear新体制が始動。

星川汐音さんと宮崎あみささんの晴れ舞台となったSHINJUKU ReNYには、北沢羽雨さんと芳賀えりこさん、さらには羽月ゆいさんまで駆けつけていた。

 

この対バンには末永奏乃さんも綺星★フィオレナードとして出演しており、さながらLoveLink同窓会だったな。

瀬戸ひな子さんだけは、受験ラストスパートで姿を見せなかったけど。

がはは(星川汐音さん風に)。

 

●本日の1曲:あいたいね!『nanairo』

この曲が収録されたワンコインシングルが2月末までに500枚完売すると、グループの全曲がサブスク解禁されるらしい。

2月17日現在、残り106枚だとか。

→ https://scube.stores.jp/items/5ff5ddcfdf51594c1f4a6cbc

 

通販だと送料が500〜800円かかるとはいえ、合計1000円そこそこの投資で他の曲も聴けるようになる(かもしれない)と考えれば、決して悪い話ではないだろう。

って、あいたいね! の宣伝のために作ったブログじゃないんだけど。

2020.02.01〜15

●2020.02.06(木)

対バン@池袋SOUND PEACE。

緑の上着を着ていけばチケット代が無料になったライブ。

2月6日=抹茶の日にちなんでのことらしい。

 

俺は動画撮影に専念し、『ジャンピング』をフルでカメラに収め、後日Twitterにアップした。

間奏のコール(アイヌ日可変からのキャプテン翼MIX)が覚えにくい曲だから、誰かが予習・復習する資料になればと。

 

●2020.02.08(土)

対バン@SHIBUYA DESEO

さいたまスーパーアリーナにL'Arc〜en〜Cielのライブを観に行ったため不参加。

ARENA TOUR MMXXという5会場12公演のツアーで、俺は大阪、愛知、埼玉で1公演ずつ観ている(ツアー後半の2会場4公演は、コロナのせいで中止)。

 

北沢羽雨さんにはメンバーを代表し、ツアーグッズのご当地お菓子を差し入れするようにしていた。

俺も自惚れていたというか、解散が迫るなかでLoveLinkを蹴ることについては、後ろめたさがあったのだ。

大阪は「らるくいだおれソースせんべい」、愛知は「なごやあんしえる」、埼玉は「らるく饅しえる」。

それぞれ「くいだおれ太郎のソースせんべい」、「なごやん」、「十万石まんじゅう」とのコラボ商品で、会場限定販売だったから、食べずに転売すれば儲かったんじゃないかな。

 

●2020.02.09(日)

対バン@Zirco Tokyo。

もはやレア感が薄れてきていた旧衣装でのライブだが、会場がZirco Tokyoだと、また話は別。

そこにあったのは、1年前のデビュー時と同じ衣装を着ながらも、1年前より成長したLoveLinkの姿だった。

 

●2020.02.10(月)

対バン@AKIBAカルチャーズ劇場

北沢羽雨さん推しだったヤスさんが、あいにくライブに間に合わないということで、『フレフレ!マイフレンド』でのガチ恋口上を代行するよう頼まれた。

前方が着席、後方がスタンディングの会場だから、コールする客よりもカメコさんが多かったのかな。

そんな雰囲気のなかでいざ叫んでみると、自分の声が嫌に響いて聞こえ、冷や汗をかいた。

 

●2020.02.11(火)

対バン@池袋SOUND PEACE。

2020年に入ってからというもの、この会場では「禁酒の日」、「1月のハロウィン」、「抹茶の日」とイベント続きだっただけに、何の変哲もないライブは久々。

解散へのリアリティーも、相変わらず湧いてこなかった。

 

●2020.02.15(土)

対バン → LoveLink LastLive@SHIBUYA DESEO

昼にラスト対バン、夜に単独ラストライブという、長くて短い一日(真のラストライブは2月17日の新宿レッドノーズ公演だが)。

対バンのイベント名が「Chocolate Venus」だったのは、バレンタイン翌日だから?

新衣装は、この対バンでひっそりと見納めになった。

 

対バンとラストライブの合間には、セルリアンタワー東急ホテルで開催された、ラーメン二郎のパーティーへ。

二郎の創業者である山田拓美さんの喜寿を祝う会で、ファンも一般参加できたのだ。

 

俺には二郎の店主さんたちのなかに、一人だけ顔馴染みの方がいる。

しかしLoveLinkの追っかけで忙しくなってからは、さっぱり食べに行けておらず……

このパーティーで約1年ぶりに再会したら「お前元気なのかよ、死んだって聞いたぞ」とからかわれた。

つまりLoveLinkは、それだけ俺の日常を狂わせていたのだろう。

 

その後、会費1万円の豪華料理を食べる暇もなくパーティーを早退し、SHIBUYA DESEOダッシュ

ラストライブのセットリストは下記。

 

 

01. ときめけ⁂ミライ

→ 旧衣装でライブスタート。

02. 冗談じゃないね(まねきケチャ

→ 桜井侑さんの「LoveLinkが解散なんて……冗談じゃないね!」という曲フリは笑った。

03. ユメハナビ(アキシブproject

→ 2ndワンマン以来の披露だが、新生LoveLinkでは初。

桜井侑さんが歌いたかったんだろうな。

04. ゼンキンセン(26時のマスカレイド

→ 宮崎あみささんの"気付いてよ。ばか。"はハマり役。

05. LoveLink!

→ 落ちサビで、はっしーさんがリフトで上がっていたのがカッコよかった。

06. オーケストラ(BiSH)

→ 個人的に最も意外な選曲。

07. nerve(BiS)

→ LoveLinkのワンマンでは鉄板のカバー曲である。

08. ハム太郎とっとこうた(ハムちゃんず)

→ 宮崎あみささん&北沢羽雨さんのユニット曲。

メンバーもフロアに降りて激しいサークルモッシュが起こり、SHIBUYA DESEOが揺れた(虚言)。

09. あたしの残りぜんぶあげる(まねきケチャ

→ 星川汐音さん&桜井侑さんのユニット曲で、制服に衣装チェンジ。

星川汐音さんに「ワンマン、何をカバーするんですか? アレとか好きなんですけど」と探りを入れていたうちの1曲だったので、本当に歌ってくれて歓喜した。

10. 君キミ、恋病(手羽先センセーション)

→ 初めて聴く曲で身体がついていかなかったが、ライブ後に本家の音源をチェックしてみたら、すごい名曲だなと。

星川汐音さんのチョイスだったそうだ。

11. トライアングル・ドリーマー(虹のコンキスタドール

→ この曲をカバーすることは、宮崎あみささん推しなら読めていたっぽい。

12. ジャンピング

→ 本編を締めくくったのは、新生LoveLinkを象徴するナンバー。

 

-ENCORE-

13. +ラブリク×ラバリタ+

→ 旧衣装で再登場したと思ったら、芳賀えりこさんがサプライズ出演して興奮MAX。

14. フレフレ!マイフレンド

→ 前曲に引き続き、芳賀えりこさんが加わってのパフォーマンスで、興奮が限界突破。

 

●まとめ

運営さんから聞いて納得したのだが、実は、芳賀えりこさんのラストライブ出演には伏線があった。

この日の特典会では5000円で集合チェキが撮れると事前告知されており、これはメンバー1人につき1000円の計算で、芳賀えりこさんもカウントされていたのだ。

 

メンバーが活動休止したり卒業したり、増えたり飛んだりするなか、LoveLinkの現場に通い続けること1年間。

肉体的にも精神的にも経済的にも疲れたけど、最後の最後に芳賀えりこさんがステージに復帰してくれ、報われた気がしたよ。

まるでご褒美みたいだったね。

 

●本日の1曲:ヨルシカ『藍二乗』

"人生の価値は、終わり方"。

1年前の俺にとっては、LoveLinkの解散をいかに楽しむかが課題だった。

 

ラストライブでは黄色がプリントされたTシャツを着たり、ピンクのペンライトを振ったり、緑色担当のメンバーに向けてガチ恋口上を打ったりと、節操のない振る舞いをしたかもしれない。

でも、それが俺の精一杯で、一つの答えだった。